10年後という視点2  教育制度と幸福度

働き方

学習指導要領が改訂され、部活動が地域へ移行するなど、教育への関心が高まる今、日本の教育制度は世界から見てどうなのでしょうか。

また、暮らしが裕福になってきていても子どもたちは「幸福感」を抱きながら生活できているのでしょうか。

今回はいくつかの教育に関わるランキングを紹介し、日本は世界から見たときどうなのか一緒に考えていきましょう。

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世界最高の教育制度ランキング(アメリカのCEO  World誌)

Quality Index と Opportunity Index に基づき、93カ国の教育制度を総合的に評価しています。

教育制度の質の評価(Quality Index):公共教育制度・子供の大学進学意思・研究機関の数大学の資金と寄付金・専門知識など9項目

将来性の評価(Opportunity Index):成人の識字率や卒業率・小学校~高等学校の修了率・教育機関の公的支出など7項目

1位 イギリス

2位 アメリカ

3位 オーストラリア

4位 オランダ

5位 スウェーデン

11位 日本

子どもの幸福度の高い国ランキング(2020年9月)

ユニセフの「Report Card 16」の先進国41カ国の子供の幸福度を評価しています。

精神的幸福度(生活満足度が高い子どもの割合、自殺率等)・身体的健康(子ども死亡率、肥満の子どもの割合等)、学問的及び社会的スキル(読解力・数学の学力、社会的スキル等)の3つで評価します。

1位 オランダ

2位 デンマーク

3位 ノルウェー

4位 スイス

5位 フィンランド

20位 日本

※ちなみに精神的幸福度は調査した38カ国中37位でした…。

2つのランキングから見た教育制度と幸福度のバランスがとれている国

両方でトップ10入りした国は次の5つです。

オランダ、デンマーク、スイス、スウェーデン、フランス

この5カ国は、子どもの学力や個性、得意・不得意、興味を考慮し、比較的早い段階で大学進学組と職業訓練組に分かれる点が共通しています。

では、日本は…

教育制度ランキング1・2位の英米は幸福度ランキング27位と36位。

学習到達度調査(PISA)では、アジアの国が上位を占めるが、幸福度ランキングは低いです。

ランキングを見る限り、教育水準と子どもの幸福度は比例しないのがわかります。

おわりに

日本は、教育制度ランキング11位、幸福度ランキング20位です。

ユニセフの調査で、日本は「身体的健康は世界1位」としています。

しかし、「精神的な幸福度はワースト2位」です。(調査38カ国中)

15歳の時点で、生活への満足度が高い子どもの割合が低く、15~19歳の若者の自殺率は調査国全体の平均より高い結果があります。

また、「コミュニケーションスキル」も27位と大幅に平均以下であることから、「基礎学力は高いが、友達ができにくい」というコミュニケーションスキルの低さが課題です。

このままでは、まずい…。

学校教育ができることは何か。

それを今一度考えていく必要があるように思います。

1学期も残りわずかです。

一緒に頑張りましょう。

応援しています。

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