これまでの経験の中で、自他学年を含むたくさんの学年主任とかかわってきました。
仕事が丁寧な学年主任、仕事が早い学年主任、穏やかで優しい学年主任……いろんな学年主任を見てきました。
そんな中でも、
「この先生はまずいな」「あの先生はやりづらいな」と感じたものもたくさんありました。
今回は、こんな学年主任はイヤだなと思ったことを3つ紹介します。
すでに学年主任の先生は、働き方を見直すきっかけにしてもらえれば嬉しいです。
予定管理ができない
予定が出されていないまま週末を迎え、
来週の月曜日の1時間目の学活は何をするんだろ……。
と不安なまま、月曜の朝にはついに学年主任から
1時間目、やること決まってないんだけど、担任の先生方やりたいことある?
こんなことを言われた日には、ブチ切れて
……帰ります。
と言いたくなりますよね。
僕は、学年主任の役割は「予定管理をすること」が全てではないかなと思っています。
むしろ、最低限これだけやってくれれば1年間はなんとかなります。
最初の学活の例ですが、担任として直前になってやることが決まっていないと言われることほど、恐怖はありませんよね。学活・総合・道徳は毎週必ずあるので、月単位で予定を出しておかないと、担任の先生を困らせてしまいます。
また、校外学習などの学年行事は、全体周知が必要なものなので事前に起案しなければなりません。
1か月前には全体周知ができるよう、年間行事予定から月別行事行事予定まで、しっかり把握をしつつ学年教員に仕事を任せられるようになりたいものです。
他にも、学年教員に仕事を任せる以上は進捗状況の確認も怠ってはいけません。
2週に1回くらいは学年会議を開き、先生方の仕事の進捗を確認したり予定を整理したりすることが必要だと思います。
僕は学年会議を極力減らし、職員室での会話を大切にしています。
感情的になる
校外学習担当が自分と学年主任で
校外学習のことなんですけど……。
と、質問しようもんなら
授業いっぱいで時間ないから!あとにして!
と怒鳴られたら、
もう知ーらね!
ってなりますよね。
自分が忙しくても、切羽詰まっていても感情的になってはいけません。とくに若手の先生や、初任の先生には、いかなるときでも味方であるべきです。
よく「理不尽なことを教えるのも必要」というベテラン教員がいます。
そんなわけありません。
また、1つめの予定管理もうまくいけば、切羽詰まって感情的になることだってなくなるはずです。感情的になり、先生方に丁寧に接することができない教員は、子どもたちにも感情的に「怒鳴ってしまう教員」になってしまいます。
とくに、学年主任ともなると保護者等への信頼も得られなくなってしまいますから気をつけなければなりません。
担任を立てない
学級で今から健康診断の説明をしようとしていると、急に前の扉から入ってきて
健康診断でジャージ忘れずに持ってくること!わかった!?
と、勝手にやられちゃった日には、お前がやれ
じゃあお前がやれ!
と、教室を出ていきたくなりますよね。
いや、そこは担任に任せて!って場面を何度も見ました。その連絡今じゃなきゃダメ?ってこと、本当にたくさんあるんです。
学年目標や経営方針をつくったりするのは学年主任でも、生徒の前に出て第一線で活躍するのは担任だと思っています。
学年主任の基本スタンスは裏方。
でも、生活指導や保護者対応など、ここぞというときに前に出て責任をもって対応をします。トラブルが起きたら、担任をはじめとする学年の先生方を守ってあげられなければならないと思っています。
もちろん、時には指導や助言も必要です。
ですが、百歩譲って他の先生の前では仕方ないとしても、間違っても生徒の前で指導や助言はしてはいけません。
学年主任は縁の下の力持ちであってほしいものです。
おわりに
いかがでしたか?
他にも、生徒を見ない先生(自分の学年の生徒を把握していない)、自分の意思や意見がない先生、学年集会など声が小さくて後ろまで聞こえない先生、自信ないくせにプライドだけは高い先生……
挙げたらきりがありませんが、最低限先に挙げた3つはやらないようにしたいですね。
これから学年主任をされる先生は、意識してみてください。
コロナ対応等で大変な時期ですが、一緒にがんばりましょう。応援しています。
コメント