新学期の目標づくりは「予祝」で決まり!

学級経営

2学期も終わり、気づいたらもう年の瀬。

年賀状ださなきゃ……家の掃除しなきゃ……お正月の買い出しいかなきゃ……と、学校のことがようやく終わったと思ったら、今度は自分のことで大忙し。自分や家族を後回しにしなければならないほど、忙しく働いているんですよね、教員って。

本当に1年間、お疲れさまでした。

ゆっくりと休んでいられるのも束の間、年が明けて部活が始まり、あっという間に始業式前日に……。担任の先生は、「最初の学活、クラスで何話そう……。」と考えている暇もなく新学期がスタートして、あわただしい毎日がまたやってきます。

やることや考えることがあるとなかなか心が休まりません。今回は新学期のネタとして、 学活やクラスで使えるアイデアを紹介します。少しでも役立ててもらえたら嬉しいです。

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新学期の目標づくりは「予祝」で決まり!

新学期になると、だいたいは最初の方で「学期の目標」を立てますよね?短冊に学習面と生活面とかで書くアレです。“ 短冊 目標 ” とかで検索するといろいろ出てくるのでイメージがわくかと思います。

アレって結構マンネリ化するんですよね。そこで今回は僕から学活やクラスで使えるアイデアを1つ。

「予祝」で目標の達成を “先に” 祝っちゃおう!

やり方は簡単。

これまで「(今学期)これから達成したいこと」を書いてきました。それを、「(今学期)達成できたこと」として短冊に書き、達成できたことをみんなで祝います。

具体的には、「○○ができるようになる。」「○○を達成したい。」といった目標を……

「○○ができた!サイコー!」「○○を達成できた!次は△△に挑戦だ!」

というようにして、できたことを自分たちで祝い、自分の心を “ すでに達成した状態 ” につくりあげます。

この取り組みで毎学期やってくる、なんとなくいつも同じようなことを書いてしまう学期の目標づくりを「自分のこと」としてより考えられるようになります。

特に受験(検)のある3年生にはオススメです。

「予祝」ってなに?

みなさんは「予祝(よしゅく)」というのを知っていますか?

この予祝とは未来の姿を先に喜び、祝ってしまうことで現実にそれを引き寄せるというもので日本古来からある「引き寄せの法則」なんです。

平凡社の『世界大百科事典』には次のようにあります。

「豊作や多産を祈って、一年間の農作業や秋の豊作を模擬実演する呪術行事。農耕儀礼の一つとして<予祝行事>が行われることが多い。あらかじめ期待する結果を模擬的に表現すると、その通りの結果が得られるという俗言にもとづいて行われる。小正月に集中的に行われ、農耕開始の儀礼ともなっている。」

平凡社『世界大百科事典』

私たちが春に行う「お花見」も秋の豊作を先に祝って、みんなで祝杯をあげる「予祝」という引き寄せの儀式だったといえます。

もっと詳しく予祝について知りたい!と思った方は前祝いの法則(フォレスト出版)をご覧になってみてください。きっと学級経営に役立つと思いますよ。

目標づくりの時間が取れない場合は?

学校によっては、コロナで行事が後ろに伸びたせいで「そんな時間ないよ」って人もいるかと思います。学年でやることが決まっているからできない!ってこともあるでしょう。

そういう先生方は、学級通信のネタとして「予祝」の記事を書いたり、自分の教科や部活動で目標づくりをしたりすると良いと思います。

僕も中3の担任で、学期の目標づくりの時間が取れそうになかった年は、クラスの生徒に出す年賀状を学級通信風にして「予祝」を紹介し、新学期最初の学活でみんなで志望校の合格を祝う活動をしたことがあります。結果、推薦は受検者の8割が合格し、一般でも9割は第1志望校へ。そして、全員が進学を決めました。

ほとんど初心者だった部員たったの9人の野球部の顧問をしたときには「俺たちは来年、周りから警戒されるチームだ」と鼓舞し、みんなで勝利者インタビューをしていたら、2年の秋大会でブロックベスト8、3年には周りから警戒されるチームになることができました。

もちろん、これが全てではないし一番は生徒がよく頑張ったからですが、それでもこの結果には驚きました。

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おわりに

クリエイティブな教員のみなさんなら、いろんなアレンジができると思います。

「こんな取り組みやってみたよ!」というコメントがもらえたら嬉しいです。

最後に一言……

「初任者・若手教員のみなさん、新年は学校も私生活もハッピーな1年になりました!!」

みなさんも明るい未来を “ 先に祝って ” 引き寄せてみては?

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