発達障害の理解1 「病名・障害名」を気にする配慮とは

特別支援

「特殊教育」から「特別支援教育」に変わって15年。

もう10年もしないうちに「インクルージョン」は当たり前のこととなるでしょう。

インクルージョン  健常児と障害児、つまり障害の有無といった視点ではなく、生徒一人ひとりに会った教育を行うこと

今までよりさらに多くの支援を必要とする児童・生徒がクラスに増えた状況で「どう授業を行うか」「どのように学級づくりを進めるか」これからの先生には大きな課題といえます。

その際に必要となるのが「知識と配慮」です。

かいざー
かいざー

「言葉」1つで保護者との関係が変わってしまうこともあります。

「病名・障害名」変化に伴う「配慮」、ここから発達障害の理解を深めていきましょう。

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精神疾患の病名変更

平成25年5月に米国精神医学会の精神疾患診断基準(DSM:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)が改定され、これに伴い日本精神神経学会が平成26年に精神疾患の病名を変更しました。

以下はその一部です。

「学習障害」 → 「限局性学習障害」(LD)

「アスペルガー障害」「高機能自閉症」「自閉症」 → 「自閉スペクトラム症」(ASD)

「注意欠陥・多動性障害」 → 「注意欠如・多動症」(AD/HD)

「パニック障害」 → 「パニック症」

「性同一性障害」 → 「性別違和」

「神経性無食欲症(拒食症)」 → 「神経性やせ症」(AN)

関連する「手帳」

障害者手帳は身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種類を総称して呼びます。それぞれの関連についても押さえておきましょう。

 身体障害者手帳療育手帳 (愛の手帳)精神障害者保健福祉手帳
対象となる障害身体障害知的障害精神障害
根拠となる法令等身体障害者福祉法各都道府県の条例等精神保健及び精神障害者福祉に関する法律
手続障害福祉事務所等18歳未満
 →児童相談所
18歳以上
 →知的障害者更生相談所
精神保健センター
精神医療センター等

なお、所管官庁は厚生労働省

発行者は各都道府県知事(政令指定都市の長)となります。

おわりに

今回は、病名・障害名の変化に伴う配慮について紹介しました。

次回は、発達障害の具体的な特徴などに触れていきたいと思います。

正しい知識をもって、指導にあたれるようにしていきたいですね。

コロナ対応等で大変な時期ですが、一緒にがんばりましょう。

春はもうすぐそこです。応援しています。

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