学校生活における事故を防ぐために、危機管理はとても大切です。
「1:29:300」
これが何の割合か知っていますか?
ハインリッヒの法則を学んで、安全で安心できる学校にするための危機意識を高めていきましょう。
ハインリッヒの法則
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アメリカの損害保険会社の副社長だったハーバード・ウィリアム・ハインリッヒ(Herbert William Heinrich, 1886 – 1962)が論文に掲載した、労働災害に関する法則です。
数千のハザード(危機状況)に対して、次のような割合があると主張しました。
※もとは、保険金を支払った事故の調査結果から算出したようです。
(大事故):(小事故):(事故にならないがヒヤリとすること)=1:29:300
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1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常(ヒヤリ・ハット)が隠れているというものです。
学校に活かす
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数千のハザード(危機状況)には、気づいていない「安全でない行動」と「安全でない状況」があります。
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これらのほとんどは予防できます。
ハインリッヒの法則は、学校でも同じことが言えそうです。
1件の学級崩壊が発生した場合、その背景には29件の生徒指導事例とともに、300件の指導ミスがある。
もちろん、全てではありません。
偶然に起こることだってたくさんあります。
ですが、学級崩壊が発生する以前の300件の指導ミスが学級崩壊につながる下地になった可能性があるということを覚えておく必要がありそうです。
おわりに
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ハインリッヒの法則は、大事故を未然に防ぐためには、日頃から「安全でない行動」による小さなミス、ヒヤリ・ハットが起きないようにすることが大切であることを教えてくれます。
学級でも「安全でない行動」と「安全でない状態」を減らすことができれば、ケガ・事故・トラブルを減らすことができます。
私たちはヒヤリ・ハットなどの情報いち早く把握し、適切な対策と対応で事故の「未然防止」につなげていきたいですね。
夏も近づいてきました。
大変な日々は変わらずですが、無理をすることなく頑張りましょう。
応援しています。
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