今回は評価の3観点にある「知識」の話です。
昨年度から新しくなった学習指導要領における「知識」について、みなさんはきちんと理解していますか?
中教審での議論された実技教科についての「知識」についても触れながら、今一度「知識」について確認できればいいなと思います。
改訂における「知識」
「知識」は、事実的な知識だけでなく、構造化・身体化等による概念的知識も含みます。
「学ぶとはどんなことか」「知識とは何か」を重視し、構造化された概念的知識の獲得を重視します。
そして、「技能」も手順に剃った技能だけでなく、主体的に活用できる技能の習熟・熟達が重要です。
「知識」を「思考・判断・表現」と区分して明確化する理由
「概念的な知識」は、「思考・判断・表現」を通じて獲得されたり、その糧で活用されたりするもので、「思考・判断・表現」との結びつきは事実的知識よりも強いです。
資質・能力の3つの柱や評価の観点の明確化の意義は、指導の中で各要素が確実に育まれ、子ども自身がその獲得を自覚できるようにすることです。
また、「社会に開かれた教育課程」は、知識が社会のさまざまな場面で生きることに気付いたり、強化外でも知識を積極的に活用し、知四季が生きて働く喜びを感じるようになることが重要です。
スポーツの分野における「知識」と「評価」
体育では「する、見る、支える、知る」等のスポーツとの関わりからについて考察を明確化します。
「知識・技能」は、発達段階に即死、運動やスポーツの特性に応じた行い方や一般原則等の知識及びスポーツに関する科学的知識や文化的意義を理解し、各種の運動やスポーツが有する特性や魅力に応じた動きや技能を段階的に習得できるようにすることが重要です。
また、評価では、「各種の運動やスポーツの行い方を知るとともに、その運動やスポーツをできるようにする」(「知っていること」も「できること」も重要、豊かなスポーツライフの実現の観点から、スポーツの科学的知識・文化的意義・一般原則等の理解の評価も必要になります。
芸術分野における「知識」
芸術分野での「知識」は、自分なりに理解し、表現・鑑賞の喜びにつながることが重要です。
個別の感じ方や考え方等に応じて構造化・身体化され、さらに新たな学習過程を経験することを通じて再構築され、知識が更新されていくことが重要(「概念的な知識」の獲得が一般概念の獲得にとどまるものではないことに留意)です。
具体的な「知識」の内容は、発達段階に即して整理する必要があります。
【共通事項】を表現や環礁の基盤として、諸要素(音楽を形づくっている要素、形や色、書を構成する要素など)の働きによって、どのような雰囲気を生み出したり感情をもたらしたりするのかの実感を伴いながら、表現や鑑賞などに生かせる形で理解することです。
芸術に関する歴史や文化的な意義を、表現や鑑賞などに生かせる形で理解することも必要です。
これらの「知識」の内容は、「思考・判断・表現」を経て育まれたり、「思考・判断・表現」で活用されたりすることが重要ですが、「知識」はその内容の理解の質に主眼、「思考・判断・表現」は、活用した表現意図や構想、鑑賞の質に主眼を置きます。
おわりに
改訂に伴い、「知識」の捉え方が以前と少し変わっています。
それに伴い、「思考・判断・表現」についても、考えなければなりません。
単なる事実的な知識だけではないことを覚えておきましょう。
8月も終わりますが、まだまだ暑い日が続いています。
2学期も一緒に頑張りましょう。
応援しています。
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