支援が必要な生徒の中には、学校生活を送るのが精一杯の生徒もいます。
そういった生徒に対して、学校としてできる支援は何か。
保護者への協力依頼など合わせて考える必要があります。
今回は、学校生活での支援の方法を考えていきましょう。
着替えにかかる時間
支援を必要とする生徒の中には、着替えに時間がかかる子もいます。
そういった生徒には、次のような支援が考えられます。
また、保護者への協力依頼の例もあわせて紹介します。
学校としての支援
夏季期間の体育技登校可 → ボタンなし、着替えが早い
ワンタッチ式のネクタイ・リボン → 結ぶ手間なし(採用している学校は多い)
保護者への協力依頼
夏季、ポロシャツ登校 → ボタンが少なく、着替えが早い
きつい服は避けてもらう → きついと脱ぎ着しにくい
ベルトを「引っ張り式」に → 「穴式」より細かい作業が少ない
食べるのが極端に遅い
食べるのが遅い生徒は、何もおしゃべりしているわけではありません。
普段からの給食の準備を早くするなど、意識づけで改善できることもあります。
学校としての支援
給食を早めに準備のために、
- 給食前の時間に余裕があれば準備の段取りまで担任も協力する。
- 実験や体育で遅れたら、戻った生徒に手伝わせ当番を無視しても早く準備する。
みんながゆっくり食べられるよう一生懸命早く準備しようと思わせることです。
周囲に気が散る生徒には繰り返し声かけ → 「ちゃんと食べてる?」「どれくらい食べた?」
保護者への協力依頼
箸使いの訓練 → 学校だけでは時間がない
係・委員会活動に影響
するべき仕事はスモールステップで指示します。
例)
「ポスターを家で描いてきて」 × → 「放課後○時から○○教室で描くよ」 ○
「仕事を忘れずにきちんとやって!」 × → 「ポスター貼って、名前を下に書きなさい」 ○
係活動や委員会活動「ルーティーンワーク」です。
段階を踏んで指示を出せば、ある程度仕事をこなせるようになります。
おわりに
なかには、そこまでするの?と思うことも要求される時代です。
教育のあり方も時代に合わせて変えていく必要がありそうです。
また、前回までも「生徒の支援」について書いていますので、そちらも合わせてご覧ください。
8月になりました。
みなさんにとって、夏休みを有意義なものにしてください。
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