「多様性」と「性」 「特別な支援」の範囲の意識を拡大する

特別支援

「特別な支援」と聞くと、皆さんは何を思い浮かべますか?

ダイバーシティとインクルージョン、LGBTとSOGIなど私たちが中学生の頃にはあまり認知されていなかった考えが今や当たり前となっています。

私たち教員が、「特別な支援」の範囲の意識を拡大することが、配慮をする第一歩になります。

かいざー
かいざー

正しく理解して、「多様性」と「性」への偏見をなくし、「特別な支援」から「当たり前の支援」へと移行していきましょう。

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ダイバーシティとインクルージョン

ダイバーシティ:性別・人権・国籍・年齢・性格・障害・特性・学歴・価値観等の多様な人がいる状態

インクルージョン:ダイバーシティを互いに意識し、その能力をそれぞれに伸ばして適材適所で活躍できるようにし、社会的に共存していくこと

「ダイバーシティ&インクルージョン」は「人材の多様性(=ダイバーシティ)を認め、受け入れて活かすこと(=インクルージョン)」と言えます。

ダイバーシティだけでも、インクルージョンだけでもいけません。

かいざー
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これらは、両立してこそ意味がある概念です。

障害に特化したインクルージョンから、ダイバーシティを意識したインクルージョン

人種・年齢・性格・学歴・価値観については、もう50年以上話題にあがっています。

そして、障害・特性については「法制化」しました。(「障害者差別解消法」ほか)

つまり、合理的配慮を義務化されたと言えます。

かいざー
かいざー

今後の課題は、「性別」です。

LGBTとSOGI

LGBT

レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(性別違和者等心と出生時の性が一致しない人)の頭文字を取った言葉で、「誰が好きか」、「性的少数者の総称」にも用いられます。

※ 他にXジェンダー(心の性が男女に定まらない、中性、両性、無性等)、パンセクシャル(全性愛者:全セクシャリティが恋愛対象)、アセクシャル(無性愛者:恋愛感情や性的欲求がない)、シスジェンダー(体と心の性が一致、性別に違和感なし)、ヘテロセクシャル(異性愛者:男性として女性が好きor女性として男性が好き)などの性もあります。

SOGI

性的指向(Sexual Orientation:)と性自認(Gender Identity)の頭文字をとった言葉です。

性的指向:どんな性別の人を好きになるか

性自認:自分自身の性をどう認識しているか

LGBTの人への理解

かいざー
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SOGIには4つの指標があります。

Ⅰ 身体的な性(体の性)

Ⅱ 自認する性(心の性)

Ⅲ 性的指向(好きになる性)

Ⅳ 社会的な性(表現する性)

LGBTの人が直面する困りごと

LGBTと合理的配慮

更衣・トイレ・服装などの配慮が必要です。

さらに、内面的な「心のケア」も必要になります。

おわりに

今、特別支援学校や特別支援学級があるのは当たり前です。

国籍・言語・人種・年齢・障害・特性・学歴・価値観等で、いろいろな人がいるのも当たり前です。

LGBTの方の存在も当たり前。

ならば、その配慮も当たり前でなければなりません。

無意識であっても、「配慮を忘れていた」では済まされない時代であることを覚えておきましょう。

夏も近づいてきました。

大変な日々は変わらずですが、無理をすることなく頑張りましょう。

応援しています。

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