この春から教員になる人は、学校現場で働くために何を意識したらいいんだろうと、きっと不安になっていることと思います。
そこで、今回はこれから教員になる人に向けて、学校で働くために大切な4つのポイントを紹介します。
よりよい学校にするためには、「教員の働き方」がまず第一だと考えています。
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この4つポイントを押さえて、働きやすい学校にしていきましょう。
組織としての対応を
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教職員は1人ではありません。
組織で対応が原則です。
さまざまなことが起こるのが学校です。
はじめて担任したとき、クラスで起こったトラブルに、どうすればいいか1人で悩むことがありました。
そんなときこそ、先輩の出番です。
決して1人にせず、組織で支えましょう。
担任の先生が全ての責任を負う必要はありません。
責任感の強い先生ほど「私の責任で……」となりがちです。
後に出てきますが、必ず相談をして学年、場合によっては全職員で情報共有しましょう。
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リスクヘッジの視点からも1人で抱え込まないようにしましょう。
生徒の成長のために語り合える
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学校は生徒一人一人の成長の場です。
生徒の成長のために、前向きに
「どんなビジョンを持つか」
「生徒のために何ができるか」
「生徒のために何をするか」
を積極的に語り合える教職員になりたいですね。
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たまには愚痴も言いたくなりますけどね。ぐっと堪えましょう。
他の人の仕事への意識をもつ
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期限や時間など、他の教職員の仕事に影響しないよう意識しましょう。
この意識は逆も同様です。
例えば、分掌の仕事や委員会や行事の仕事など、自分の仕事の管理はもちろんです。
ですが、他の先生の仕事の進捗も意識できるとサポートに回ることもできます。
そのために、仕事の効率化や時間・期間による仕事の配分の工夫についても考えましょう。
僕は、自分に回ってきた仕事は、期限に余裕があってもその日のうちに20~30%くらいは手をつけるようにしています。
少しでも手をつけていくと、「このくらいのペースで終わらせられそう」とか「これだと1人じゃ厳しいところが出てきそうだから、先輩に相談しよう」など見通しをもつことができます。
ギリギリに手をつけ、期限まで終わらないなんて事のないように心がけましょう。
分掌の仕事は、分掌主任→管理職と決裁を経て、はじめて全体周知できます。
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「期限までに自分ができればいいや」ではなく、管理職まで回せるだけの余裕をもって取りかかりましょう。
情報の共有
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よく「ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)」と言われますが、これに「記録」を加えましょう。
どんな社会人にも必要であると思いますが、教職員にとって「記録」をとることは必要不可欠です。
また、「記録」することは、時には自分の身を守ることにもつながります。
互いに情報を「迅速に」「ざっくりと」共有・記録しましょう。
おわりに
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今回紹介した4つのポイントは、初任者や若手の先生だけでなく、全教職員が意識しなければならない大切なことだと思っています。
先生に余裕がない学校は、生徒も余裕がないです。
共通のビジョンを語り合い、仕事をスムーズに回すためには、教職員の人間関係が良好でなければなりません。
指導の手段は違えど、子どもたちをより良くしたいと思う気持ちは教員皆同じはず。
子どものためにも、より良い学校づくりを目指していきましょう。
コロナ対応等で大変な時期ですが、一緒に頑張りましょう。
春はもうすぐそこです。応援しています。
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