特異な才能を集める公立校!? 広島県立広島中学校・広島高校の取組

学級経営

最近、「ギフテッド」という言葉が教育界から聞かれるようになりました。

ギフテッドとは、生まれつき突出した才能(平均より著しく高い知的能力)を授かった人のことを指します。

少し面白い記事を見つけました。

併設型中高一貫教育校の広島県立広島中学校・広島高校(生徒1190人)は令和5年度の中学校入試から、数学に特異な才能のある生徒を全国募集します。

同校での教育活動を通して、才能をさらに伸ばし、グローバルに活躍し、社会的インパクトを与えるような人材を育むことが狙いのようです。

スポンサーリンク

どんな学校?どうしたら受験できるの?

同校は平成16年、県立高校教育改革の象徴として設置されました。

この間、文科省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けた他、県有数の進学校としても知られています。

数学に得意な才能のある生徒については、特別枠で入試を実施します。

出願資格は、算数オリンピック、日本ジュニア数学オリンピックなど国内外で開催された各種コンテストで上位入賞するなど明らかな実績のある生徒としていますが、これに該当しなくても、数学への高い意欲・適性がある場合も出願できます。

選抜人数は、定員160人の枠内で8位以内で、適性検査や面接の結果、出願時に提出した志望理由書や自己紹介書などを総合的に判断して合否を決めます。

面接では主に数学についての実績や意欲などを見るんだそうです。

大学教員の支援

同校では、得意な才能のある生徒の受け入れを視野に入れ、令和2年度から課外活動の「数学研究会」を立ち上げ、大学教員の支援などを通して数学的才能を伸ばす取り組みを進めています。

今後は数学オリンピックへのチャレンジや他校生徒の交流などを行っていく予定です。

日常の授業でも、数学の面白さや意義を実感できる内容を目指して授業改善に取り組んでいます。

習熟度別学習で上位学年の内容

制度設計の段階で、有識者に意見を求め、学校生活で困難を抱えやすい場面や対応法などをヒアリングしています。

有識者からは、「授業や教科書の内容が全て理解できており、学びに乏しい」といった例を聞いたことから、生徒の状況を踏まえて習熟度別学習で習熟度が高いクラスを設けているようです。

習熟度別なら他の学校でも当たり前に取り組んでいることですが、この学校は一味違います。

上位学年の内容を取り入れながら通常よりも早く授業を進めるとともに、探究的な活動を行い

、力を着実に高められるようにするといった対応を検討しているようです。

おわりに

数学に限らず、特異な才能のある子どもは、認知や発達の特性により、学習や生活上で様々な困難に直面することがあります。

中央教育審議会答申や文科省の来年度予算の概算要求に盛り込まれた内容などを踏まえ、得意な才能のある生徒をサポートし、資質・能力を最大限に伸ばしていけるようにとしています。

もちろん、学習能力の乏しい生徒の支援は必要ですが、それと同時に特異な才能のある生徒の支援も今後は課題になってきそうです。

私たちも常に情報をアップデートし、柔軟な思考を持って働けるようにしていきたいですね。

今年もあと1ヶ月程度、一緒に頑張りましょう。

応援しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました