GRIT(やり抜く力)子どもの自立・成長(科学的根拠に基づいて)

学級経営

5年ほど前、アンジェラ・ダックワース著(神崎朗子訳)の「GRITやり抜く力」という本が話題になりました。

著者は心理学博士ですが、中学校の数学教師としての経験が、この本を書くきっかけになったようです。

生徒が成長する過程で、自立し、粘り強く物事に取り組み続けるには…。

この答えの方向性を、科学的視点で検証するのが、この本だと思います。

かいざー
かいざー

本の構成【目次】は次のようになっています。

PART1 「やり抜く力」とは何か?なぜそれが重要なのか?
 第1章 「やり抜く力」の秘密
 第2章 「才能」では成功できない
 第3章 努力と才能の「達成の方程式」
 第4章 あなたには「やり抜く力」がどれだけあるか?
 第5章 「やり抜く力」は伸ばせる
PART2 「やり抜く力」を内側から伸ばす
 第6章 「興味」を結びつける
 第7章 成功する「練習」の法則
 第8章 「目的」を見出す
 第9章 この「希望」が背中を押す
PART3 「やり抜く力」を外側から伸ばす
 第10章 「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法
 第11章 「課外活動」を絶対にすべし
 第12章 まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらう
 第13章 最後に
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「目的」の意識を育む3つの方策

「目的」が明確になると「やり抜く力」が強まります。

「目的」の意識を育むのに早すぎることはありません。

かいざー
かいざー

その「目的」の意識を育むための3つの方策を、「第8章」より紹介します。

「目的」について考える

目的について考えるエクササイズ(「学級指導」の例)

「どうしたら世の中はもっと良くなると思いますか?」

「今まで学校で習っていることで、そのために役立ちそうなことはありますか?」

を考えさせ、子どもに紙を配布し、回答を書かせた。

→ 子どもの学習への取り組みが大きく改善した。

「意義」を感じられる変化を起こす

「意義」を感じられる変化を起こすエクササイズ(「会社の従業員」の例)

「毎日の決まった仕事にどうしたらやりがいを感じられるか」

を自分なりのアイデアを考え「マップ」を作成した。

→ 参加した従業員の仕事の満足度と仕事の効率が著しく向上した。

「この人のようになりたい」と具体的に考える

「お手本となる人物」を具体的に考えるエクササイズ(「会社の従業員」の例)

「15年後の自分を想像してみましょう。そのとき、あなたにとって一番大切なのはなんでしょうか?」

「もっといい人間になりたい、と思わせてくれるような生き方をしている人はいますか?それは誰ですか?」

を自分なりのアイデアを考え「マップ」を作成した。

→参加した従業員の仕事の満足度と仕事の効率が著しく向上した。

おわりに

今回は「目的」の意識を育むための方策を、この本から考えました。

次回は、この本から学ぶ「思考」について紹介しようと思います。

夏休みも終盤になりました。

来たる2学期に備え、しっかりと体力を蓄えましょう。

2学期も応援しています。

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