新学期までにしておきたいこと

働き方

2学期も残りわずかとなりました。終わりが見えてきているはずなのに成績処理や進路相談、通知表の準備に大掃除など、この1週間はなぜだか長く感じますよね。

特に若手の先生方や新卒初任者の先生方は、ここまで本当によく頑張ってきたと思います。自分のことをちゃんと褒めてあげてください。

「ようやく終わるのにもう新学期の話かよ……。」となりそうですよね。

いろんなSNSでも、高尚な先生方は「新学期に向けて、これだけの教材研究しました!」とか「こんなに練習プリント用意しました!」とか「俺なんてテスト作っちゃったもんねー!」とか……自分のできなさが嫌になってきてしまいますよね。

僕もTwitterを見ていて、いつもそんなすごい先生方のツイートに感心し、自分がいかにできないかを思い知らされる日々です。

そこで、今回紹介する「新学期までにしておきたいこと」は僕が実際に若手の頃に「こうしておけばよかったな。」とか、今になって「これやっておけばよかったな。」と感じたものです。

3つありますが、最後の1つだけできれば大勝利です。

かいざー
かいざー

それでは、紹介しますね。

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机上整理

今、文書はデジタル化しているという公立校も増えてきました。ですが、教員は手元に残る安心感からなのか、なぜか紙が好きなので紙の文書が増えに増えまくってタワーを作ってしまう教員も少なくありません。行事が続いたりすると整理できず時は過ぎ、気づいたら学期末です。

これでは、作業スペースが確保できず仕事がはかどらないばかりか、必要な文書を探すのに時間がかかったり重要な書類を紛失したりしてしまいます。

そこで、いらんものは徹底的に処分しましょう。よくわからんチラシや事業団からの福利厚生の冊子など後から見るなんてことは絶対にありません。

様々な「○○だより」も必要だったらプリンタでスキャンをしてデータで保存。紙ベースは学校や学年で少なくとも1部は保管しているはずなので、必要なときに見ればいいです。(それも見返すことはほとんどありませんが……。)

僕も学級通信を年間30号程度発行しますが、紙では残していません。以前は「やった感」がほしくて丁寧にファイリングしていましたが、データにもあるのでそちらばかり見返してファイルを開くことはありませんでした。

ちなみに、他クラスや他学年の先生方が書いた学級通信は個別に声かけをして僕ももらうようにしています。ネタに困ったときに、参考にさせてもらっています。もちろんこれらもスキャンしてデータで保管しています。ネタに困っていたり、僕が過去に発行したものでよければいつでも相談してください。

少し話はそれましたが、紙のものは処分できるだけ処分して、必要なものはスキャンしてデータ保存。机上はできるだけ少ないもので、作業スペースを確保できるように整理しておきましょう。

僕は机上整理が苦手なので、これで本当に苦労しました。

新学期から1日の終わりは退勤15分前に机上整理、できなかったら週の終わりの退勤15分前でも全然OKですので習慣化してみてください。これだけで心もすっきりできるはずです。

見通しを “ざっくり” 立てる

年数を重ねるとこれまでの経験から、「次はコレがあるから早めに起案しておこう」とか「そろそろアレの時期だから準備しておこう」など見通しを立てて仕事ができるようになります。教務のベテラン先生なんかは、ビジネスマンのような黒いシステム手帳に年間スケジュールをびっしり書いていますよね。いかにも仕事ができます!って感じに……。

僕はそんなことできません(泣)

なんなら今年こそスケジュール帳をつけようと何度も挑戦して、そのたびに失敗してきました。僕は机上整理よりもスケジュール管理が苦手な教員です。これだけは本当に真似しないほうがいいです。

かいざー
かいざー

これで僕はその都度後悔をしては苦労してきたので、スケジュール帳をつけられなくてもなんとかなる方法を紹介します。

「見通しを “ざっくり” 立てる」

年間行事や月行事を見て、次に何があるか “ざっくり” 覚えておくだけです。「何日に何が~」とか細かく具体的に予定を立てるのは最初本当に難しいんです。僕は本当に苦手でした。

付箋に書いて、自分のデスクに貼っておいてもいいですね。どう書けばいいかとか、そういったルールもなく、本当に “ざっくり” でいいんです。

例えば、3学期で “ざっくり” 見通しを立てるなら

【 1 月 】 始業式 テスト準備 研修報告書完成 避難訓練準備

【 2 月 】 テスト完成 避難訓練 校外学習準備 保護者会準備

【 3 月 】 校外学習 保護者会 通知表、要録作成 返却物確認

かいざー
かいざー

このくらいのことが “ざっくり” 確認できていればOKです。

先が見えなければ心はざわつきます。“ざっくり” 見通しを立てられれば、心は落ち着きます。

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しっかり休むこと!!

これまでの2つは業務の効率化についての準備でした。ですが、健康な心身が伴っていなければいくら机上が整理できていたって、見通しを立てられていたって意味がありません。そのため、僕は3つめが一番大切だと考えています。

とにかく「しっかりと休む」こと!!

今の時代、教員は働きすぎです。そして、多くの教員は責任感の強く日々本当によく頑張ってくれています。生徒のために、保護者のために、地域のために、学校のためにと身を削ってしこたま働いて……それで家庭が崩壊したり、病気を患ってしまってはいけません。

児童生徒の笑顔を増やすためには、まずは「先生たちが笑顔でいられること」です。せっかくの長期休暇はしっかり休んで、心身ともにリフレッシュしてください。

僕も最初の6年くらいはほぼ休みなく働いてきました。平日は毎日空き時間は1コマ程度、放課後は部活動で生徒と一緒に汗をかき、休日は練習試合のために遠征をし学校に戻って教材研究。土曜日の部活がない日には都の道徳の研究部会にも参加しました。これこそが生徒のためだと思っていました。

同じように頑張る教員の方々を否定するつもりはありませんが、今は決してそうは思いません。

とにかく休んでください。好きなことをして思う存分楽しんでください。

「家族と遊園地に遊びに行く」「恋人と甘いデートをする」「趣味のスポーツを楽しむ」「仲間と朝まで飲み明かす」「推しのライブDVDを観まくる」「愛猫と1日ごろごろ過ごす」「帰省して実家でまったり過ごす」……なんでもOKです!法に触れなければ(笑)

そして、新学期の最初のクラスで「私はこーーーんなに休日を楽しんできたよ!!」と笑顔で話してあげてください。笑顔で語る先生は素敵です。

おわりに

ここまで本当によく頑張ってきました。あらためて自分自身に大きな大きな「はなまる」と頑張ったご褒美をちゃんとあげて、ゆっくり休んでください。

今学期もお疲れさまでした。

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