教員が楽をするために働き方改革をするわけではありません。
目標は、
- 「今より教育効果を高め、生徒の力を伸ばす」
- 「そのため、組織・教育課程・自らの仕事を大幅に効率化し、時間を確保する」
- 「効率化と教育効果向上を合わせて、働き方改革を実現する」
- 「そのため、教員相互に支え合う」
これらを達成するために何ができるのか、一緒に考えていきましょう。
教員に求められること
2つあると思います。
「知(学習)の構造化」と「人間関係の意識化」です。
知の構造化をするためには、「協働と探求の視点での授業改善、学習意欲の向上」です。
人間関係の意識化をするためには、「自己肯定感・ソーシャルスキル(ライフスキル)・特別支援のスキルの向上」です。
そのために、時間を生み出す必要があります。
これが「改善」のポイントになると思います。
時間を生み出す例
生徒指導(いじめ対応等を含む)
①未然防止:教員の「過度と思われるくらいの危機意識」や「生徒の変化の敏感な認知」が必要です。
「このくらいは大丈夫だろう」とするのではなく、少しの変化でも気づいたら学年教員で共有しましょう。
②苦情対応削減:生徒のトラブルやケガの時は、生徒の帰宅前に保護者に連絡します。
ただし、忙しい保護者もいるため、過度の連絡は控えたいものです。
③危機意識と感性:生徒を社会人としてとらえ、社会人としてのあり方を指導します。
④組織対応:対応の範囲は、学級?学年?教務部?生活指導部?進路指導部?副校長?校長?
教職員の自助努力と意識改革
①自己分析:時間や作成書類等の効率化を再確認しましょう。
②柔軟な発想:学校・生徒の最善策を広い視野・深い思慮で「無理・できない」と言わない意識を持ちましょう。
③根拠:根拠に基づく発言・話をするようにしましょう。
感覚的な話は学校の不信感に!虚言とも取られます。
④机上整理:仕事環境の向上、探し物の時間短縮、個人情報紛失防止に努めましょう。
⑤ICTスキル向上:自分の仕事の効率化をしていきましょう。
学校現場は圧倒的にWindowsです。エクセルに注力し、スキルアップも良いでしょう。
おわりに
自分の職責について、協力の依頼はOKですが、丸投げはNGです。
「効率化」と「手抜き」は別物です。
「手抜き」は教員をしてNGです。
責任範囲の職責は原則自分で!
自分の責任で終えるようにしましょう。
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