学校の目的は、生徒の自立です。
生徒の自立とは、社会での独り立ち「生きる力」の育成です。
「指導の目的」という原点に立ち返り、私たち教員がするべきことは、手段と目的をを一緒にしないことです。
かいざー
今回はそんな話をしていきます。
目的達成のために
「確かな学力」(基礎学力)を身につける(=手段)のはずです。
ところが、多くの教員の感覚は、
「ミスしたところを繰り返し訓練し(=手段)、基礎学力を身につける(=目的)」
となっているように感じます。
いつの間にか「自立」の目標が忘れられ、手段が目的化しています。
「自立」のために「基礎学力を身につけられる」学習方法・授業の工夫が必須です。
学校で「手段が目的化している」と思われるもの
次のものは、手段が目的化していると思われるもの一覧です。
かいざー
不要なら削る意識も大切です。
勉強時間を増やす | 勉強時間を増やす目的は何? |
学習習慣をつける | なぜ学習習慣をつける必要がある露? |
学校のルール | そのルールはなぜ必要なの? (「決まりだから守りなさい」という指導は、教員の指導力が不十分とされる時代になってきています。) |
服装・頭髪指導 | なぜ服装・頭髪の指導をしているの? (教員に「なぜ」という意識がなければ、ブラック校則のチェックや自浄作用も働きません。) |
宿題 | 本当に「学力の上がる」宿題になっている? (問題集の「ここ」をするといった全国画一の課題でなく、生徒のできないところが補填される工夫が必要です。) |
ノート | なぜ指導するの?なぜ指導しないの? |
手紙・備忘録指導 | なぜ指導するの? タブレットやスマホで管理するのはダメなの? |
作文指導・班新聞(班による総合のまとめ等) | 他者意識がないものは必要? (班新聞)協力することが目的ではないはず? |
一定の節目で目標を書かせ掲示 | 目標を書かせる意味は? 掲示は必要?(大人でも節目の目標を立てる人は少ないです。現代社会では日々継続する目標の方が重要とされます。) |
学年目標、学級目標、スローガン | 組織の目標が複数必要なのはなぜ? (学校目標を噛み砕いた形で作成しないと目標が多重構造化します。現在会社等では多重構造化を嫌います。) |
良い行動を行うことよりも心の教育を重視 | 「行動」の変容が目的では? |
リーダー指導よりもフォロアー指導を重視 | なぜフォロワーばかりを重視するの? |
校門での毎朝のあいさつ運動 | その目的は? 他の方法でその目的は達成できない? |
無言清掃、無言給食 | 無言の理由は何? |
目的のない活動を黙々とする生徒を育ててはいけません。
これでは、課題発見能力や問題解決能力が低下してしまいます。
おわりに
教員が常に「目的」を意識し続けることが重要です。
何を教えて(カリキュラム)、どう教えるか(教え方)ではなく、学習主体で、何を学んで(カリキュラム)、どう学ぶか(学び方)を指導していきましょう。
これから雨が続きます。
暑くてジメジメするのはしんどいですが、一緒に頑張りましょう。
応援しています。
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