学校では年に2、3回、生徒と保護者との三者面談が行われます。
今年度、初めて担任をもつ先生はどんな話をすれば良いか、どのように進行すれば良いか分からずに不安だと思います。
保護者と担任だけで話すと、生徒は”疎外感”を感じます。
では、本人を交えてどう話せば良いのでしょうか。
今回はそんな三者面談で意識したいことを紹介していきます。
面談での流れ(3ステップ)
家庭の生活を確認
生徒に家での生活を聞きます。
「普段家では何しているの?」
「家庭での勉強はどう?」
ここでのポイントは、まずは生徒に話を聞くことです。
その後で、保護者にも同様に家庭での様子を聞きます。
長期休業中の予定を確認
面談は学期の終わり、長期休業(夏休みなど)の前に行われる場合が多いです。
今の中学生は、塾や習い事、部活動の練習や大会、家族との約束(旅行等)など予定がつまっていて大忙しです。
そのため、長期休業中の生活リズムを崩させないようチェックしておきます。
学校の様子・担任からのアドバイス
保護者が一番知りたいのは我が子の”学校での様子”です。
生徒の頑張りを伝えましょう。
また、課題に対する担任からのアドバイスは少なめに!
「2~3つ褒めて、1~2つのアドバイス」を心がけます。
こんなときどうする?
保護者と2者で話す必要がある場合
面談の前か後に2人で話す時間を設定します。
場合に応じて、前か後ろを決めると良いでしょう。
トラブルや生活指導等あって、事前に保護者にも伝えておいた方が良い事情がある場合は、先に話した方が良いと思います。
そうでない場合は、「この後、保護者の方と2者で話すので◯◯さんは退室してください。」などと言って、生徒に席を外させ面談後に時間を取ると良いでしょう。
僕は毎回、まず5分程度生徒を廊下に待たせて、先に保護者と少し話すようにしています。
発言しない場合
「別に……」「何も……」という返事に対して、話が聞ける様子であればこちらから伝えることを話します。
ここでのポイントは無理に話させるのではなく、「いつでも話す機会を設けます。いつでもご連絡ください。」というアプローチをすることです。
どちらか一方だけ、ずっと喋っている場合
保護者(または生徒)だけ、一方的に話している場合があります。
そのときは、
「〇〇さん(生徒)はどう考えている?」
「保護者の方はどうお考えですか?」
と質問を振るようにしましょう。
ある程度話を聞いたところで、遮って生徒(保護者)から話を聞くことは大切です。
全く生徒(保護者)が話さなかったという状況は避けなければなりません。
生徒(保護者)が来る必要がなかったという気持ちになってしまうから。
面談の時間調整について
「いつでも話す機会を~」とは言っても、むやみに勤務時間外に面談の時間を設定しないことです。
働いている保護者にとって、定時後や土日などの勤務時間外に面談を設定することは、確かに喜ばれます。
ですが、僕たちはあくまで”仕事として”面談をしています。
特別な場合を除いては、サービス精神で時間外の面談は行わないようにしましょう。
休日に面談をする場合は、管理職に必ず「勤務の振替」ができるか確認しましょう。
また、休日に行う場合は、学校にいる職員が自分だけになることも少なくありません。
面談内でトラブルになった場合、組織対応できないため、休日の面談はできれば避けたいところです。
おわりに
面談では、メモを作って話す心がけをしましょう。
保護者に確認したいこと、担任から話しておきたいことを整理しておくと良いです。
また、聞き忘れ・話し忘れを防ぎ、生徒向け・保護者向けの話のバランスも確認できます。
新年度も一緒に頑張りましょう。
応援しています。
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