近年、学校生活の中で、どうにも他との交流や生活の改善ができない者がいます。
その子たちは短・中期的に頑張り続けられないという特徴があります。
「すぐに弱音を吐く」
「健康・精神状態が不安定」
「時にして自傷行為をする」
などといった傾向が見て取れます。
そして、こういった子の裏には「毒親」の存在がある場合が多いです。
これらの親(毒親)にはどんな特徴があるのか、その対応も含め紹介していきたいと思います。
毒親の4分類
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精神科医である齋藤学先生は、毒親を次のように4分類しています。
①過干渉、統制タイプ
何でも先回りし、子どもに「こうすべき」と指示する親
②無視タイプ
ワーカホリズム(仕事依存)の親。ネグレクトも含む。
③ケダモノのようなタイプ
暴言・暴力といった虐待、性的虐待などをする親。
④病気の親
反社会性人格を持つ親。
我々教職につく人間は、その被害者たる児童・生徒の気持ちを少しでも落ち着かせ、我々の考える健全な状態に近づけようと奮闘します。
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多くのパターンで、被害者である児童・生徒本人に嫌われながらですけどね。
というのは、『毒親とはいえ、子どもは親が好きなので、虐待する親でも親の味方をする』からです。
毒親の持つ子の実情
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上記のレベルも“猛”毒となると、教育者だけでは対応できません。
医療関係者や福祉関係者、ときには司法関係者の力も必要になります。
これだけ多くの大人が関わって生活改善に努めている中に、「勉強しろ」などとは言えないし、言ったとしても真に伝わることはありません。
公立の小中学校には、このような家庭背景を抱えながら登校してくる子どもが一定数いるのです。
高校くらいになれば比率こそ減りますが、それでも何人かは確実に在籍います。
それも、偏差値(成績)に反比例しているように思います。
特に、③に分類される暴言を吐く親が少なくありません。
「何かというと怒鳴られる」とか「酔った父親(母親)が無茶苦茶なことを捲し立てる」とはいまだによく聞きます。
![かいざー](https://kyouin-no-mikata.com/wp-content/uploads/2022/06/32cac1806990273c08bdb933cd11e0ba-150x150.png)
実際に児童相談所に寄せられる相談の過半数は、心理的虐待であるというデータもあります。
厄介な“微毒”親
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子どものことを愛していて、興味もあって、食事も作る。
しかし、これまでの親と大きく異なるのは、「友達親子」とか「甘やかしすぎ」という点です。
“微毒”親の特徴は、親としての教育力の弱さです。
子どもに嫌われたくないのか、物分かりの良い親振りを見せたいのか、進路などの重要事項についてまでも「子どもの自主性に任せています」と言ってしまう始末。
それでいて、子どもの社会的なマナー違反や嘘、怠惰をきちんと叱っていないため、子どもは堕落した生活をしていたり、自分を律せなかったりするようになります。
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これは、不登校や引きこもりが始まる一要因とも言えそうです。
大人にできること
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小中連携やカウンセラーとかを配置するというやり方がさも正解のように提示されるが、果たして本当にそうでしょうか。
まず、やらなければならないのは親の意識改革であり、次に教員の意識改革です。
子どもの近いところにいる大人がしっかりと彼らの精神状態と未来を考え、優先順位付けを行えば、今のような幼稚さや精神的不安定さを生み出す制度にはならなかったはずです。
「子どもが子どもを育てている状態」から脱し、大人が大人にならなければなりません。
おわりに
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きちんと考えている親は、人間を型に嵌め込むような制度や学校は選択しなくなってきています。
きちんと考えている教員は、現行の制度の善し悪しを正確に見極め、より良い教育実践をしています。
トップダウンの「こうしなければならない」を疑い、子どもにとって何が良いか、考え続ける教師でありたいですね。
長い2学期、行事の準備等で忙しいと思いますが、一緒に頑張りましょう。
応援しています。
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