「キリンを冷蔵庫に入れ得るにはどうしたらいいか?」
これは、愛知県瀬戸市の初任者研修で、提示されたクイズです。
みなさんは答え、分かりますか?
今回は、このクイズに隠されたテーマである「見方を変える」ことについて紹介していきます。
見方を変える
初任者の解答は、
「キリンのぬいぐるみを入れる」
「キリンビールを入れる」
など、ユニークなものも多く、終始和やかな雰囲気だったそうです。
ですが、ここで伝えたいことは「見方を変える」ということ。
採用試験で「あなたはどんな先生になりたいですか?」という質問の答えは、用意している受験者がほとんどです。
しかし、「保護者はどんな先生に教えてほしいと思いますか?」という質問をされたら、なんと答えるでしょうか?
ここに、本人(受験者)の教育感が垣間見える気がします。
また、見方を変えれば弱点がセールスポイントにもなります。
例えば、イタリアにある「ピサの斜塔」を真っ直ぐな状態で写真を撮るにはどうすればよいか。
真っ直ぐに撮る方法は2つあります。
1つは傾いた塔に合わせるようにカメラを構えシャッターを押します。
もう1つは、傾いて見える場所から90度移動して撮影します。
見方を変えれば、斜めのものも真っ直ぐになります。
この建物は建築物として採点すれば合格点には及ばないかもしれませんが、観光地として採点すれば二重丸がつくような合格点がつきそうです。
これも「見方を変えた」ことで、物の価値が大きく変わってきます。
ところで、冒頭の答えは?
ところで、冒頭の質問の答えは「冷蔵庫の扉を開けてキリンを入れて閉める」という至ってシンプルなものです。
「キリンより大きな冷蔵庫を用意して、そこにキリンを入れる」
冷蔵庫はキリンより小さいというイメージがありますが、「キリンが入る大きさの冷蔵庫を用意すれば良い」という少々意地悪ではありますが、このクイズを取り上げたのは、「物事をシンプルに考えてほしい」という願いも込められているようです。
おわりに
物事を「シンプルに考えること」が大切です。
例外はあるものの、クレームを受けた場合もシンプルに考えれば、「クレームを受けるようなことにした」からトラブルになったと言えます。
同様に感謝されるのは「感謝されるようなことをした」からお礼を言われるのです。
つまり、自分の置かれた状況は、自分がつくった環境があり、もっと端的に表現すれば、「自分の人生は自分がつくっていく」ということです。
随分と寒くなってきました。
体調を崩しやすい季節ですが、一緒に頑張りましょう。
応援しています。
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