中高生を対象とした民間調査で、勉強方法に関する情報の収集経路を聞いたところ、
「YouTube」と答えた割合が6割近くとなり、「学校の先生」をわずかに上回っていることがわかりました。
これはコクヨ(大阪市)の調べによるものです。
コクヨは今年の夏、勉強法や「探究学習」などについて学べる催しを開き、その参加者やコクヨが提供している勉強アプリを使用している生徒を対象に調べたようです。
今回は、この調査の結果から「教員は何をすべきか」を考えていければと思います。
「学校の先生」を上回る
この調査は7月28日から8月8日にかけて実施されました。
コクヨは、「自分らしい生き方の実現のために拡大する新しい学習ニーズ」に答えようと、「探究学習領域」と名づけた事業を進めている。
その一環で実施していたようです。
「YouTube」が最多!
勉強方法に関する情報収集の経路を複数回答で尋ねると、「YouTube」が57.4%で最多でした。
次いで「学校の先生」が56.1%、さらに「Instagram」が46.0%でした。
インターネットの記事や学習アプリ・サービスは3割台にとどまりました。
「塾の先生」はさらに低い28.9%でした。
ICT環境の普及とともに、生徒は自分で学べる時代に入ったと言えそうです。
「友人との会話」も43.2%もいるようです。
塾の半数はICT教材を活用
今、約半数の学習塾が講義動画などICT教材を導入していることが、リクルートの調査で分かりました。
なかには、「興味がなく導入していない」という回答も4分の1を超えていたようです。
ICT教材導入の効果としては、「生徒の学習成果向上」「個別最適な指導ができるようになった」「生徒の学習状況の可視化、蓄積できた」という回答が多くありました。
また、リクルートでは、「スタディサプリ」という学習塾向けICT教材の提供もしています。
導入しているICT教材で活用している機能は、「講義動画」が多く、63.0%に達しています。
(次いで「テキスト、ドリル(59.9%)」、「学習記録(46.0%)」、「テスト(45.4%)」となっています。)
ICT教材導入の効果は、「生徒の学習成果(成績向上・合格実績)向上」について「効果あり」と答えた割合は69.4%。
「どちらとも言えない」は23.8%、「効果なし」は6.8%でした。
おわりに
今回の調査の結果で、私たち教員が目を向けたいのはICT教材の効果ありともなしとも言えなかった層(加えて効果なしと答えた層)の3割の生徒たちです。
ICT教材では効果を出せない部分に、私たち教員のいる「価値」を生み出す必要があります。
そのためにできることとは何か、という問いと向き合い続ける必要がありそうです。
行事で忙しい2学期も一緒に頑張りましょう。
応援しています。
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