僕は文章を書くのがあまり得意ではありません。
今だからこそ、そんなに時間をかけずに所見を書くことができるようになりましたが、若手の頃は所見を書くのがとても苦手でした。
きっと僕のように所見で苦労している先生がいるはずです。
そこで、僕が若手の頃に実践してきた「所見の書き方」のポイントやコツを紹介します。
※過去記事に「通知表の所見」について書いています。あわせてご覧ください。
先輩の良い所見をパクれ!
先輩の先生にお願いして、過去に書いた所見を見せてもらいましょう。
できれば、2~3人くらいからデータをもらってください。
比較することが目的ではないよ。
僕が以前書いた所見を載せておきます。上手な文章ではありませんが、参考にしていただければ幸いです。※データはExcelです。なお、中学3年生の1学期~3学期のものです。
担任3人分の学級所見を手に入れたら、あとはこっちのもんです。
各先生が使う「良い言い回し」をパクって、「所見言い回しデータベース」を作ります。
良い言い回しをつなぎ合わせて1つの文章を作りましょう。
時間を決めて1時間1本勝負
「早めに書き始めなきゃ」
と、締切から1か月前に書き出すとします。
そうすれば、少なくとも1か月間は
「所見書かなきゃ……」
と、頭のどこかにある状態で過ごすことになります。
これ、めっちゃストレスなんです。締切間近の作家さんの気持ちです。(知らんけど)
僕は、所見を書く際に時間を細かく区切って短時間で一気に書き上げます。
たとえば、30人のクラスをもったときは、1時間(60分)を30人で割って
60(分)÷30(人)=2(1人当たりにかける時間:分)
となります。
「その1」で作り上げた「所見言い回しデータベース」を使って、1人2分で書き上げていきましょう。
※もちろん書ききれない生徒も出てきます。それでも、2分で区切ってどんどん進めてください。1時間後には半分くらいは完成して、もう半分は「半分くらいはできている」状態にもっていくことができます。
1時間でほぼ終わっている状態にできれば、気持ちに余裕が生まれます。
締切より1週間前に管理職に提出
締切より早く出すこと、これが一番大事です。
1週間くらい早く作り上げて、A3判に拡大したものを自分+管理職分用意して、
「ご指導お願いします。」の一言を添えて、管理職に提出しに行きます。
期日より1週間も早く提出しに来た若手に、管理職が指導しないわけがありません。
2~3日後には、朱書きでたっぷり添削して返してくれます。
あとは、それをそのまま言われたとおりに直すだけです。
どうせ直されるんですから、クオリティは気にせずにとにかく早めに提出しましょう。
おわりに
所見は最初からうまく書けなくても全然問題ありません。
「学ぶ」は「真似ぶ」です。
先輩の先生方の良い所見をマネしながら、自分なりの文章を書けるようになっていきましょう。
それよりも、現場にいると締切(期日)を守れない教員が多いことに唖然とします。
まずは、締切を守ること。これだけは確実に守れるようにしましょう。
コロナ対応等で大変な時期ですが、一緒にがんばりましょう。応援しています。
コメント