待ちに待った夏休み。
しかし、夏休みも、面談、健康診断、部活動、研修…と学期が終わっても何かと忙しい毎日です。
それでも、少し余裕がありますので2学期に向けて教材研究をしておきたいものです。
そこで、今回は授業づくりのために留意しておきたいことをいくつか紹介しておきます。
プリント作成
授業で「自作」の補助教材を用意する場合、みなさんはどんなことに気を配って作りますか。
まずは「使用の意図」です。
「なぜ使用するの?」
「どうしようするの?」
「期待される効果は?」
この辺が明確になっているか、確認しましょう。
次に「デザイン」です。
紙のサイズ:「なぜそのサイズにするの?」「そのサイズでどう使わせるの?」
ファイリングするためにそのサイズなのか、ノートに貼らせるからそのサイズなのか、といったところに気を配りましょう。、
構成や配置:「何をどこに配置するの?」「それはどういう効果をねらって?」
図や表の配置にどんな意図があるか明確にしましょう。
また、その配置によってどういう効果があるかも一緒に考えられるといいですね。
最後は「テキスト」です。
文調や文体:「どう表現するの?」
文字体・サイズ:「どこを強調するの?」「なぜ強調するの?」
そして、「表現に一貫性があるか」を確認しておきましょう。
提出物へのコメント
コメントは、提出物に対する子どもたちへのメッセージです。
次の4点に留意すると良いでしょう。
- なぜ書く?:「どうしてコメントするの?」
- 何を書く?:「どんなことを書くの?」「他の生徒のコメントとの違いは?」
- どう書く?:「どう表現するの?」「他の生徒のコメントとの一貫性は?」
- どこに書く?「どこに書く?」(一番下?気になった内容の横?)
特に、1人だけ特異なコメントだと後からトラブルになりかねません。
どういう視点でコメントするかの一貫性は保てるように心がけましょう。
その他
板書・プリント以外の提示資料の例を紹介します。
紙ベース
- 模造紙
- ペーパーサート
- 短冊
- 付箋 など
ICT機器
- プロジェクタ
- タブレットPC
- 実物投影機
- 電子黒板 など
視聴覚教材
- インターネット
- ICレコーダー
- 録画教材
- 録音教材 など
実物
- 植物観察
- 立体模型
- 模写・手本
- 体験 など
おわりに
アメリカの教育哲学者、ウィリアム・アーサー・ワード氏はこのように言います。
「凡庸な教師はただしゃべる。良い教師は説明する。優れた教師は自らやってみせる。そして偉大な教師は子どもの心に火をつける」
どのような教材が良いか。
どのようなコメントが良いか。
私たちも子どもの心に火をつけられる教師を目指していきましょう。
応援しています。
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