授業における大切なポイント「書く技術」

授業づくり

みなさん板書はしていますか?

「字が下手だから」とか「PC使って授業しているから」などと言って板書を疎かにしていませんか?

たしかに学校におけるICT化が加速し、タブレットやプロジェクタを使って、用意してきたスライドで授業をする機会も増えてきました。

ですが、ノートを使った授業がなくなったわけではありません。

かいざー
かいざー

板書は児童・生徒にとってノートのお手本です。

教員が明確な意図を持って板書をする必要があります。

今日は、板書をする際に意識したいポイントを紹介します。

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縦書きと横書き

板書は教科(または単元)によっては縦書きだったり横書きだったりします。

基本、読み物(資料)が縦書きの場合は縦書き、横書きのものは横書きにするのが良いです。

かいざー
かいざー

発達傷害の児童・生徒の中には、縦・横が混ざるとわからなくなってしまう子もいるためです。

縦書き

  • 行間でまとまりを表現
  • 字下げで構造化

横書き

  • 黒板を2~4分割
  • 構造を図式化

それぞれの特徴を押さえて、活用できるようにしましょう。

色使い

「青と黄」、「赤と緑」などの色の識別が苦手な生徒が、各学級2~3人はいます。

そこで、色チョークはぜひこだわってください。

蛍光チョークが大変有効です。

蛍光チョークはイエロー、グリーン、オレンジが見やすいです。

最近では色の違いを識別しやすいようにカラーユニバーサルデザインに配慮されたチョークもあります。

引用:日本理化学工業株式会社HP

また、色使いにはルールを設けてください。

たとえば、進出語句は「イエロー」覚えるべきことは「グリーン」最重要語句は「オレンジ」のように。

文字の大きさ・美しさ

次の3つは基本です。

必ず意識するようにしましょう。

  1. 丁寧に早く
  2. 適切な大きさ
  3. 字間・行間

綺麗な字は小さめに書いてもよく見えます。

字の大きさは、中学校だと握り拳1つ分が1文字の目安にすると良いでしょう。

また、字は練習すると上手になっていきます。

書く位置は、教室の前の人も後ろの人も見えるように注意して書きましょう。

配慮と表現

児童生徒に見られることを意識して、丁寧な板書を心がけましょう。

また、枠や矢印を使い、できるだけ簡潔な表現で書きましょう。

体勢や視線

身体は黒板に近づけすぎないようにしましょう。

そして、身体の向きは随時変えて、板書しつつも生徒をチラチラ見るよう心がけましょう。

技術

すごいと思わせる板書技術は、それだけで尊敬の的です。

たとえば、

  • フリーハンドで美しい直線や曲線を描くこと
  • 書いた文章が曲がらないこと
  • 見た瞬間、板書全体が整理されていて美しい

などです。

これも、練習あるのみ!

オススメの教育書

「授業の腕をあげるちょこっとスキル(明治図書)」小学校向けではありますが、授業づくりのヒントになることが盛り沢山です。おすすめ。

おわりに

板書は生徒の思考の大切な補助」です。

授業準備は教材研究だけでなく、板書にも時間を割いていきましょう。

必ず授業力向上につながります。

夏も近づいてきました。

大変な日々は変わらずですが、無理をすることなく頑張りましょう。

応援しています。

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